「ググれ、カスが」
インスタやTwitterが今よりまだ流行っておらず、何か調べる時はみんながGoogleを使っていた一昔前に、怖そうな人やカリカリしているエンジニアに何か聞くと、こう言われていた。
「はい、すみません!」
そこでそう答えて、調べ方がよく分からないまま、Googleを使って調べるしかなかった。
だが、時は経ち、今ではインスタやTwitter、TikTokなどSNSでも、調べられるようになった。
そして、今SNSをさらに超えて、AIが代わりに調べて答えてくれるようになろうとしている。
ChatGPTの登場である。
探しものはなんですか〜♪と聞かれても、「分かりません」と答える自分が夢の中に行ったかのごとく、夢中になったChatGPTについて、今回は解説する。
全然関係ないけど、良い曲なんでお時間あればどうぞ!笑
ChatGPTとは?
さあ、冒頭も終わったところで(歌って声も出し終わったところで)、解説を始めたい。
ChatGPTはAIの研究と開発をしているOpenAIという企業によって、開発されたAIだ。
GPT(Generative Pretrained Transformer)とは、大量のテキストデータを学習して、人間が使うような自然な文章を生成する高性能な言語モデル。このモデルがあることで、ChatGPTは色々な質問に対して、人間らしく答えることができる。
この人間らしく答えることができるというのがポイントで、ChatGPT自体はAIなので、人間のように考えたり感じたりすることはできない。
けれども、大量に学習したテキストデータ(現在も学習し続けている)から、あたかも人間が数学の問題を解いたりコードを書く、あるいは小説のアイディアを出したり、冗談を言ったりすることができる。
しかも、その答えが秀逸で精度が高い。
まだ開発途上で質問によっては変な答えを返したりするものの、この変な答えは今後ChatGPT自身の学習により改良されていくし、今できることやこれからできることを考えると、弁護士や医者も含めてこれから多くの仕事の働き方を変えると見られている。
実際、すでにアメリカの司法試験、ビジネススクール、医師試験に合格しているのだ。
ChatGPTが司法試験とビジネススクールに合格
ChatGPTがアメリカの医師試験に合格。Elon Musk氏はすべてうまくいくと言っていたらしい・・・
ChatGPTはその凄さから、昨年11月30日のリリース直後から反響を呼んでユーザー数が日々爆発的に増えていき、リリース2ヶ月後の今年1月に月間のアクティブユーザーが史上最速で1億人を突破した。(パワーワードが連発され過ぎている笑)
ChatGPTの始め方
ChatGPTの概要や凄さについて説明をされても、実際に使ってみないとなかなかその凄さが伝わらないと思うので、ぜひ使ってみてもらいたい。
そこで、ここではChatGPTの始め方を説明していく。
まずはChatGPTにアクセス。
https://openai.com/blog/chatgpt/
英語かよ!
アクセスすると画像のようなトップページが表示される(2023年2月時点)
そう、英語なのだ。だが、ここであきらめないで欲しい。
英語が苦手な人でも使えるようになるために説明していく。ちなみに実際にAIに質問する時は日本語で聞いて、日本語で答えてくれるので安心してほしい。
始め方は上のリンクからChatGPTにアクセス(↓にもリンクあり)して、アカウント登録をする。
アカウント登録ではメール、電話番号の登録が求められるので、準備しておく必要がある。
それでは登録の仕方を具体的に説明していきます。
全部英語だけど日本語で説明していくので、ご安心ください。
ChatGPTトップページ:https://openai.com/blog/chatgpt/
トップページにアクセスして、左下の「TRY CHATGPT↗︎」と書いてあるピンク色のボタン、または上に小さくある「Try↗︎」(黄色の四角で囲まれているところ)をクリック
Log in=ログインかSign up=アカウント登録のページになり、アカウント登録なので、「Sign up」クリック
するとアカウント登録のページに移るので、アカウントの作り方を選ぶ。
メール入力、Microsoftアカウント、Googleアカウントで登録できるようになってます。
今回はメール入力でのやり方を説明します。
メールアドレスを入力して、「Continue」をクリック
メールアドレスを入力すると、今度はパスワード登録が求められる。
パスワードを決めて入力したら、「Continue」をクリック
次にメールでの存在確認をするために「Verify your email」と言われるので、「Open Gmail」(Gmailで登録するとこのように表示された)をクリック、または自分でメールを開く
自分のメールを開くと、このようにOpen AIからメールが来ているので、メールを開く。
メールを開けて、「Verify email address」をクリック
クリックすると、名前の登録。名前を入力して、「Continue」をクリック。
次に電話番号の入力。+81の次に入力するのは、携帯であれば070か080か090だけど、最初の0はいらないです。例えば070だと70から入力すればオーケー。
電話番号を入力して、「Send code」をクリックすると、自分の携帯にショートメッセージで6桁のコードが遅れらてくるので、それを画面上に入力する。なお6桁のコードの入力画面はキャプチャを撮り忘れてしまった。すみません。。。
ショートメッセージで送られてきた、6桁のコード
6桁のコードを打ち込むと、アカウント登録が完了し、晴れてChatGPTにログイン。
Chat画面が現れる。これでChatGPTが使えるようになった。
登録お疲れさまでした!
試しに日本語で会話してみるも、天気を聞いたら情報ないから、他を見ろと言われて会話終了。
まあこんなもんです。。。
実はChatGPTは2021年までの情報をもとに開発されているので、今日の天気など最新の情報は提供できません。
今後は開発も進められて、今日の天気や未来予測などにも回答できるようになるはずなので、今後に期待。
以上ChatGPTの始め方でした。
ChatGPTはパソコンだけでなく、スマホでも使えるので、暇つぶしとしてでも、ぜひぜひお試しください!
次は使い方の事例を紹介します!
ChatGPTの使い方事例
ChatGPTは、GoogleやSNSでの検索同様に、色々なことを質問して検索代わりに使うことができる。ここでは、どのように使えるかの事例として5つ紹介する。
1. 難しいことを聞く
飛行機はどうやって飛ぶのかを聞いたところ、真面目に答えてます。
日本の年金制度について聞いたところ、人口減少と高齢化により、重い課題があるようです。
三角関数について聞いたところ、例題が違っているような・・・
θ=30°の時の計算をもう一度聞いてみた
合ってるでというChatGPTさんに、こうじゃない?と聞いてみると・・・
どうやらChatGPTさん間違っていたらしい。それにしても「申し訳あります」とは笑
2. アイディアを出してもらう
戦国時代を舞台にした小説のアイディアを聞いたところ、なかなか面白そうなアイディアが出てきた!
職場であまり話したことない人との会話を聞くと、割と普通の答えが返ってきた
それならばと宇宙人との会話について聞いてみると、また割と普通の答えが返ってきて、最後は宇宙人との会話は不可能と言われてしまった。不可能なのか・・・
3. 翻訳してもらう
今度フランス人と出会ったら使いたい。Allons boire un verre!
CNNのこちらの文章を訳してもらおうと思います!
ちなみに元記事はこちら。NBAのキングことレブロン・ジェームズが歴代最多得点を記録。
記事の文章をコピペして、日本語に訳してもらうよう指示。
すると翻訳。悪くはないけど、一昔前のGoogle翻訳のようなレベル。
次にブラジルの国歌を日本語訳してもらうと、全然違うのが出てきた笑
ちなみにブラジル国家の正式な歌詞はこちら↓ 全然違う笑笑
ブラジル国歌🇧🇷
イピランガの川岸から聞こえる
鳴り響く勇者達の雄叫び
祖国の空に自由の太陽が光輝く
力強き腕(かいな)で勝ち取りし平等の誓い
おお 自由よ その胸の中へ
我等の魂は死をも厭わない
愛しき 崇拝すべき祖国よ
万歳!万歳!
ブラジル そこは鮮やかな夢と
愛と希望の光が振り注ぐ大地
清き微笑が漂う美しき空
南十字星がまばゆく光り輝く
生まれながらにして強く美しく
恐れ知らずの巨人よ
汝の未来は偉大なものとなろう
<コーラス>
おお 愛しき祖国 ブラジル
数多(あまた)の中で最愛の国よ
汝は我等の優しき母
愛しき祖国 ブラジル!
4. 宿題や試験問題を解いてもらう
高校生の英語の和訳問題を解いてもらう。今回はかなり正確。
次は古文を訳してもらう。まずは徒然草。悪くはないけど、少し違う。
次に土佐日記。訳せてない箇所もある。
今度は科目を数学に変えて因数分解。
下のホームページを見ると正解は(a+b+c)²みたいなので、恐らく間違い。
5. ただただ会話を楽しむ
週末に見る映画を相談してみると、聞いたことがないタイトルばかりを薦められた。
ググっても出てこないので聞いてみると、「申し訳ございます」。どっちだ笑
別の映画を聞いてみると、今度は有名なタイトルを薦めてきた。ただ年代が違うものもある。
次に将棋ができるかを聞いてみると、できると言うのでやってみると、7六歩は認識されないらしい。
7路歩なら分かると言うので打つと、どうやらChatGPTは将棋を打てないらしい。残念・・・
さらにタメ口で話せるか聞いて、少子化対策の国会演説をタメ口で書いてもらうことに
今度はいい感じに進む。ただ演説はタメ口ではなかった・・・
真面目か!(古くてすみません)
真面目に作成されているようです。それなら仕方ない
5つの事例の中でいくつか質問をして、回答できるものもあればできないものもあったけど、ChatGPTの使い方など参考になれば幸いである。
次に来るChatGPT4.0とは
現在のChatGPTはGPT-3.5というモデルが使われている。
そんな中今年予定しているのが、新しいモデルであるGPT-4が開発され、ChatGPTに搭載されるのだ。
GPT-4の詳細はまだ明らかにされていないものの、現行バージョンではできなかったことができるようになり、機能も増えると言われている。
ここではGPT-4について現時点(2023年2月)で分かっていることを書く。
1. Microsoftが新BingにGPT-4を搭載予定
Microsoftは最近自社の検索エンジンであるBingにChatGPTを搭載した。
そして、今後リリースされるGPT-4もBingに搭載する予定。これにより、GPT-3に比べて分単位の回答表示までの時間が減少すると見込まれている。
なおMicrosoftは、GPTを開発しChatGPTを運営するOpenAI社に対して、数千億円規模の投資を行い、今後その規模を1兆円規模まで拡大する可能性もある。
2. GPT-4のリリースは今年前半ではなく、安全で責任を持って出す
噂ではGPT-4は今年の第1四半期あるいは前半にリリースされると言われていたが、OpenAI社のCEOのSam Altmanは先月の対談で、「GPT-4は安全で責任が持てる状況になったと自信を持った時点で出す」と語り、具体的な時期については明言をしなかった。
また同じ対談の中で「開発は徐々に進めていきたい」、「人々が欲しいよりもだいぶゆっくりとテクノロジーをリリースしていくと思う」とも話している。
そのため、結果として今年前半にGPT-4をリリースすることはあっても、早くリリースしようとしていたり、開発スピードを早めようとしているわけではないようだ。
参考までに、英語だけどOpenAI社のCEOのSam AltmanがGPT-4について話していた動画。GPT-4のリリースについて話すところから見れます。
3. パラミーターは100兆個ではない
Twitterでは、このような画像が引用されて、GPT-3ではパラメーターの数が1,750億で、次のGPT-4では100兆になり、ChatGPTはAGI(Artificial General Intelligence、人間のように思考するAIのこと)を備えて人間を超えるなどの噂も出ていた。
けれど、先に紹介した動画の中でSam Altmanは「(Twitterに出ている噂は)全くもってデタラメだ」と言って、バッサリ切り捨てていた。そのため、パラメーター数はどうなるかは分からず、またAGIも次のGPT-4で備えることはないだろうと語った。
いつかはAIが人間を超える日は来るかもしれないけれど、まだ今ではなさそう。
4. マルチモーダルの可能性もある
この画像もTwitterで出回っているが、現在GPT-3は文字情報(テキストベース)のみで機能している。マルチモーダルとは、画像だけでなく音声や動画など複数のデータをもとに機能することである。
OpenAI社のCEOのSam Altmanは、そう遠くない将来にマルチモーダルができるようになると別のインタビューで語っており、もしかするとGPT-4でそれが実現されるかもしれない。そんな期待も込めてTwitter上では、GPT-4がマルチモーダルになっている画像が出回ったのかもしれない。
いかがだっただろうか。
今回は今話題になっているChatGPTについて解説しました。
ゴメス日記では、今後もAIやChatGPT関連の話題について書いていく予定です。
もしご興味があれば、また読んでください。
ではまた!