2023年春、新たなAndroidスマホが続々と登場している。
電話、インターネット、LINE・YouTube・SNSの他、趣味や仕事のアプリなどはもはやどのスマホでも、当たり前にできるようになった。
そこで、スマホを選ぶ時に、あなたはデザインやスペック、カメラ、価格で選んでいるのではないだろうか。
今回は、その中でもカメラとコスパを基準にして、この春注目のAndroidスマホのおすすめを厳選して、ランキング形式で簡潔に5つご紹介したい。
第1位〜第3位はカメラを基準にして選んでいることからハイエンド機種、第4位と第5位はコスパを基準にして選んでいることからエントリーレベルの機種になった。
ランキングはこちら↓
聞いたこともないスマホメーカーや機種もあると思う。
なぜなら、全部日本で販売されていない、あるいはこれから販売される機種だからだ。
各機種の紹介ではそれぞれについて解説しているので、ぜひぜひスマホ選びの参考にしてほしい。
この春登場する注目のAndroidスマホとは
まず、実は2023年春のスマホ市場は熱い!
新技術やおしゃれなデザインが続々登場し、全世界の消費者はワクワクが止まらない。
そこで、この春リリースされるアツすぎるAndroidスマホについて、市場のトレンドや背景情報をサクッとお届けしたい。
最新のスマホ市場のトレンドでは、カメラ性能向上、バッテリー持続時間延長、そして高速プロセッサ進化に大注目だ。
具体的にそれぞれ説明する。
カメラ性能向上
カメラ性能アップについて大きいのは、部品メーカーの進化とスマホメーカーXカメラメーカーの協業だ。
カメラ以外も含めて、スマホの部品の多くは、実は日本製だ。
カメラでは、ソニー、日東電工、アルプス電気など日本のメーカーが多くの部品を提供している。
ソニーに至っては世界シェアが44%(2022年上半期)と、世界のスマホのカメラの半分近くに使われている。
スマホメーカーXカメラメーカーの協業は、中国の新興スマホメーカーが行っている。
元々はHuaweiがLeica(ライカ)と共同で、カメラの性能がすごく高いスマホを開発した。
それが売れて人気になったものの、Huaweiがアメリカから制裁を喰らってしまい、HuaweiでAndroidが使えなくなり、両社の協業は解消された。
ところが、その後新たにXiaomiがLeica(ライカ)、さらにはOPPOがHasselblad(ハッセルブラッド)と協業して、現在2023年4月時点でも高性能カメラ付きのスマホを開発している。
そのおかげで、これらメーカーのスマホのカメラは、すごく性能が高く(その分値段も高くなっているが)、もはやiPhoneに追いつき追い越し始めている。
バッテリー持続時間延長
バッテリー持続時間延長とは、スマホを充電せずに使える時間が長くなっていることだ。
これにはスマホの電池容量が関係しており、基本的にはこれが大きいほどバッテリー時間が長くなる。
数年前までの電池容量は、ハイエンド機種のiPhone 11(2019)で3,110mAhだったが、この春に新発売する新興メーカーのエントリーレベルでは、5,500mAh(ミリ・アンペア・アワー)ある。
さらに、バッテリーの持続時間延長に加わり、充電速度が向上しているのだ。
これには充電器のW(ワット)数が関係しており、Wが数値が大きくなればなるほど充電できる容量が大きくなることから、充電速度が向上するのだ。
数年前までの充電性能は、ハイエンド機種のiPhone 11(2019)で18Wで30分で50%の充電が可能だったが、この春に新発売しているスマホには、240Wで9分でフル充電できるものもある。
高速プロセッサ進化
高速プロセッサ進化は、簡単に言うとスマホでできることが増えることだ。
これを支えている高速プロセッサとして、SoCがある。
“System on a Chip”の略で、一個の半導体チップ上に、システム動作に必要な機能の多く、あるいは全てを実装する設計手法を使って、作られたチップのことである。
SoCによって、1個のチップの中に多くの機能を詰め込むことができ、かつシステム全体で電力効率を考えられるため低消費電力にすることができる。
このようなことから、高性能ながらサイズが限られるスマホに、SoCは欠かせない。
よく聞くのがAppleがiPhone用に独自に作っているチップで、例えばiPhone 14だとA15 BionicやA16 Bionicだ。
これと同じようにAndroidでもSocが使われており、その代表格がSnapdragonだ。
アメリカの半導体企業Qualcomm(クアルコム)が開発した、スマホ向けのSoC。
型番によって性能が異なり、型番が大きい方がより性能が高くなる。
他にSnapdragon搭載スマホ向けにQuick Charge(クイックチャージ)規格があり、これにより急速充電を可能にしている。例えばQuick Charge5の場合、USBより4倍速い充電が可能。
この記事で挙げているおすすめスマホに搭載されているのは、ハイエンドに近いSnapdragon 7かハイエンドのSnapdragon 8なので、スマホの性能はどれも高い。
最後に、個人的に重要と思うのがリフレッシュレートだ。
どの程度の間隔でリフレッシュされているかを示す数値で、スマホでは画面が1秒間に何回書き換えられるかを示している。
単位はHz(ヘルツ)で、例えば1秒間に60回書き換わる場合は60Hz(ヘルツ)になる。
このリフレッシュレートが高いと、画面内の動画や画面表示が滑らかになる。
今はもうスマホでできることが増えて、常にスマホを見続けることになる。
その分目に負担がかかるため、どうしても目の健康は大事にしたい。
そこでリフレッシュレートが高いスマホを使うのがおすすめだ。
これは、リフレッシュレートが60Hzと120Hzのスマホを使って、実感した。
目の疲れ具合が違うのだ。
iPhoneでもiPhone 13から120Hzになったが、それまでは60Hzだった。
今では120Hzのスマホが大半になっているものの、リフレッシュレートも確認して購入すると目への負担が小さくなる。
以上がスマホ市場のトレンドとしてあり、ここに新興メーカーの動向も、市場の活気づけに一役買っている。
特に新興メーカーからは、価格や機能面でiPhoneや従来のスマホメーカーに対抗できる製品が続々と登場しているので、耳なじみがないメーカーの製品もぜひ注目していただきたい。
このような背景も踏まえて、2023年春に登場する注目のAndroidスマホを厳選し、5つの絶対おすすめ製品をご紹介する。
2023年春のおすすめAndroidスマホランキング
第1位:OPPO Find X6 Pro
・メーカー:OPPO
・価格:RAM12GB/ROM256GB⇨5,999人民元(約11万5,300円)
RAM16GB/ROM256GB⇨6,499人民元(約12万4,500円)
RAM16GB/ROM512GB⇨6,999人民元(約13万4,600円)
・発売日:販売は中国国内のみ⇨2023年3月21日
※日本での公式販売はなし、グローバル版も販売見込みなし
スペック(スマホBANK、GSMARENA)
・チップ:Snapdragon 8 Gen 2
・バッテリー容量:5,000mAh(ミリ・アンペア・アワー)
・充電性能:100W(ケーブル) ⇨10分で45% / 30分で100%
50W(ワイヤレス)⇨22分で50% / 51分で100%
10Wワイヤレスリバース充電対応
・リフレッシュレート:120Hz(ヘルツ)
OPPO Find X6 Proは、カメラの性能の高さと価格のバランスが一番良く、第1位にした。
カメラは高級カメラメーカー「Hasselblad(ハッセルブラッド)」が監修した。
実際に、それらと写真や動画の質を比較した動画を貼っておくので、ぜひ見比べてもらいたい。
解説は全て英語だが、解説を聞かなくても写真や動画の質は見比べられるので参考になる。
他にもカメラの質が高いXiamo 13、Galaxy S23、iPhone Proと同等かそれ以上で、どれが良いかは好み次第ではないかと感じた。
その上で、値段が他のハイエンドスマホよりも安いため、第1位になった。
まずは、Oppe Find X6 ProとXiaomi 13 Proの比較動画↓
次に、Oppe Find X6 ProとSamsung Galaxy S23+の比較動画↓
ちなみにGalaxy S23とGalaxy S23+のカメラのスペックは同じ。
サムスンは日本ではGalaxy S23 UltraとGalaxy S23しか販売していないけれど、グローバルではGalaxy S23+も販売している。
Galaxy S23とGalaxy S23+のカメラのスペックが同じことは、日本語のホームページでは確認できないものの、アメリカなど海外のホームページだと確認することができる。
最後に、Oppe Find X6 ProとiPhone Proの比較動画↓
購入は、残念ながら現状は中国国内のみでの販売で、中国国外の日本や欧米では販売されておらず、購入するとしたら、eBayやAliExpress、京東(JD.com)などの海外サイト経由になる。
第2位:Xiaomi 13 Pro
・メーカー:Xiaomi
・価格:RAM12GB/ROM256GB⇨1,299ユーロ(約18万8,000円)
・発売日:欧州販売日⇨2023年3月14日
※日本での公式販売はなし
スペック(スマホBANK、GSMARENA)
・チップ:Snapdragon 8 Gen 2
・バッテリー容量:4,820mAh(ミリ・アンペア・アワー)
・充電性能:120W(ケーブル) ⇨19分で100%
50W(ワイヤレス)⇨36分で100%
10Wワイヤレスリバース充電対応
・リフレッシュレート:120Hz(ヘルツ)
Xiaomi 13 Proは、カメラの性能がOppo Find X6 Proよりも高いという人もいるくらい高い。
これは先に紹介したOppe Find X6 ProとXiaomi 13 Proの比較動画を見ると、納得ではないだろうか。ただ、価格がその分約18万8,000円と最高級機並みに高いので、カメラと価格のバランスから、第2位にした。
カメラは高級カメラメーカー「Leica(ライカ)」と共同開発している。
購入は、日本では販売しておらず販売見込みもないため、eBayやAliExpress、京東(JD.com)などの海外サイト経由になる。
あとは欧米やアジアなどの海外に行く機会があれば、グローバル版が直接店舗で買える。
第3位:Samsung Galaxy S23
・メーカー:サムスン電子
・価格:RAM8GB/ROM256GB
docomo ⇨13万6,620円
au ⇨13万6,330円
楽天モバイル ⇨14万7,700円
・発売日:日本国内⇨2023年4月20日
スペック(スマホBANK、GSMARENA)
・チップ:Snapdragon 8 Gen 2
・バッテリー容量:3,900mAh(ミリ・アンペア・アワー)
・充電性能:25W(ケーブル) ⇨30分で50%
15W(ワイヤレス)⇨表示なし
4.5Wワイヤレスリバース充電対応
・リフレッシュレート:120Hz(ヘルツ)
Samsung Galaxy S23は、カメラの性能が高く、先に紹介したOppe Find X6 ProとSamsung Galaxy S23+の比較動画では、Oppe Find X6 Proにそこまで見劣りしない。
そこで、Xiaomi 13 Pro、Samsung S23 Ultra、iPhone 14 Proの3機種を比較した動画も見てもらいたい。
動画内ではSamsung S23 Ultraが他の2機種よりも、やや性能に欠けると伝えている。
こちらも英語だけれど、英語の解説を聞かなくても動画を見ると3機種の違いがわかる。
また、国内販売だと日本でのスマホ決済や補償があり、かつ価格も13万円台だと悪くない選択肢だと考えて、第3位にした。
購入は、docomo、au、楽天モバイルから今回販売されるので、各社の割引やMNPを使いながら自分に一番合う会社から購入できる。
第4位:realme GT Neo5 SE
・メーカー:Realme
・価格:RAM8GB/ROM256GB ⇨2,099人民元(約4万370円)
RAM12GB/ROM256GB ⇨2,299人民元(約4万4,210円)
RAM12GB/ROM512GB ⇨2,399人民元(約4万6,140円)
RAM16GB/ROM1TB ⇨2,799人民元(約5万3,830円)
・発売日:2023年4月3日
※日本での販売予定はないものの、グローバル版は販売見込みあり
スペック(スマホBANK、GSMARENA)
・チップ:Snapdragon 7 Gen 2
・バッテリー容量:5,500mAh(ミリ・アンペア・アワー)
・充電性能:100W(ケーブル) ⇨表示なし
・リフレッシュレート:144Hz(ヘルツ)
realme GT Neo5 SEは、格安スマホの中で一番コスパがよく、性能がハイエンド並みに良いことから、第4位にした。
購入は、日本では販売しておらず販売見込みもないため、eBayやAliExpress、京東(JD.com)などの海外サイト経由になる。
あとは今後グローバル版が販売見込みのため、販売されたら欧米やアジアなどの海外に行く機会があれば、グローバル版が直接店舗で買える。
第5位:Xiaomi POCO F5 5G / Xiaomi Redmi Note 12 Turbo
・メーカー:Xiaomi
・価格:RAM8GB/ROM256GB ⇨1,999人民元(約3万8,450円)
RAM12GB/ROM256GB ⇨2,099人民元(約4万370円)
RAM12GB/ROM512GB ⇨2,299人民元(約4万4,210円)
RAM16GB/ROM1TB ⇨2,599人民元(約5万円)
・発売日:2023年3月28日
※日本での販売予定はないものの、グローバル版はPOCO F5 5Gとして販売見込みあり
スペック(スマホBANK、GSMARENA)
・チップ:Snapdragon 7 Gen 2
・バッテリー容量:5,000mAh(ミリ・アンペア・アワー)
・充電性能:67W(ケーブル) ⇨表示なし
・リフレッシュレート:120Hz(ヘルツ)
POCO F5 5G/Redmi Note 12 Turboは、Xiaomiのエントリーレベルとして販売されて、こちらも性能が高いことから、第5位にした。
第4位のrealme GT Neo5 SEとの違いとしては、現在の中華版では日本語が言語選択になくグローバル版を待つ必要があること、au系のプラチナバンドに非対応であるためau系は使えないこと、カメラのOIS(光学手振れ補正)が非搭載であること、ディスプレイの性能が劣ること、イヤホンジャックがないことなどがある。
購入は、日本では販売しておらず販売見込みもないため、eBayやAliExpress、京東(JD.com)などの海外サイト経由になる。
あとは今後グローバル版が販売見込みのため、販売されたら欧米やアジアなどの海外に行く機会があれば、グローバル版が直接店舗で買える。
まとめ:カメラ重視ならiPhoneとも比較、コスパ重視なら買い
今回挙げた5つのスマホのうち、4つは日本で販売していない海外製だった。
4つのモデルとも日本で販売される可能性は低そうなので、購入するとしたら海外のウェブサイトを使うか、日本の楽天市場などで輸入品を買うかくらいしか選択肢がない。
ただ楽天市場などで輸入品を買うと、現地価格に業者の利益が上乗せされているので、どうしても高くなってしまう。
OPPO Find X6 Pro、Xiaomi 13 Pro、Samsung Galaxy S23のようにカメラの品質を追求するようなハイエンド機種は、ただでさえ値段が高くなっており、iPhoneとほぼ変わらないくらいになっている。
そのため、日本で買える/買えない、スマホとしての使いやすさ、AndroidかiOS、普段使うアプリなども含めて、自分がどちらが好きかあるいは欲しいかで、買うべき機種は分かれる。
一方で、realme GT Neo5 SEやPOCO F5 5G/Redmi Note 12 Turboは、もしコスパを追求するのであれば、買う価値がある。
両者は共に中国を代表するスマホメーカーで、各モデルごとに激しくシェアを競い合っている。
その分、我々消費者はその恩恵を受けて、コスパの良い機種を使うことができる。
今回の記事がスマホ選びや現在のAndroidのスマホについて理解する上で、少しでも参考になれば幸いである。
最後まで読んでくれて、ありがとう!
ではまた!