雑記

【知っておくとかっこいい英単語】Cheesyについて会話例やストーリーで使い方を解説

vocabulary cheesy

「That’s Cheesy(ザッツ チィーズィー)」
そうアメリカ人が言っているのを聞いて、「そんなにチーズっぽいんか???」と初めてこの英単語を聞いて思ったことを覚えている。

日本人には馴染みがないこの英単語の意味を後から調べて知ったものの、発音が発音だけにやはり聞くたびに、食べる方のチーズを思い浮かべてしまう。

このCheesyという単語は度々ネイティブの会話で使われるようなので、知っておくとネイティブとの会話に付いていく一つの武器になると思う。
それに日本人でCheesyを知ってる人はそんなに多くないので、知ってると一目置かれるやすいはず。

そんなわけで、今回は英語!
しかも日本人からするとマニアックだけれど、ネイティブは使う、いわば知っておくとかっこいい英単語であるCheesyについて、解説する。

この解説を読んで、今度ネイティブと話す時やちょっとモテたい時に言ってみよう。

“That’s Cheesy.”


Cheesyの意味と使い方

Cheesyは、一般的には、「安っぽい」という意味で使われるスラング。
これは不本意ながら滑稽な、安っぽくて見栄えが悪い、またはオーバーなものを指して使われる。
例えば、安物のグッズや派手なデザインの服、または紋切り型やステレオタイプな表現などが挙げられる。
Cheesyはこの場合ネガティブなニュアンスがあるため、侮辱的な意味合いを持つこともある。

一方で、楽しい、愛らしい、またはノスタルジックなニュアンスを持つこともある。
例えば、Cheesyなラブソングというと、恥ずかしげもなく愛を表現するような、古風ながらも愛らしい歌詞やメロディーを指すことがあります。
ここら辺は日本語で冗談で言う「ダサい」に限りなく近い。
ただ厳密には「ダサい」とは若干異なり、Cheesyが日本語の「ダサい」に当てはまる場合もあれば、当てはまらない場合もある。

このように、Cheesyには2つの意味がある。
どちらの意味でも会話やチャットなど、日常生活やカジュアルなシーンで使われる。
その時にどちらの意味で使われているかは会話の文脈や状況によるので、そこを見極める必要がある。

Cheesyの2つの意味

①不本意ながら滑稽な、安っぽくて見栄えが悪い、またはオーバーなもの
②楽しい、愛らしい、またはノスタルジックなニュアンス



Cheesyの言い回しと会話例

Cheesyの2つの意味について、実際に言い回しと会話例を紹介する。
まずは言い回しから、それぞれの意味で5つずつ例を紹介する。

①不本意ながら滑稽な、安っぽくて見栄えが悪い、またはオーバーなものを指す例

1. Her cosplay was so cheesy.
(彼女のコスプレは安っぽくて見栄えが悪かった。)

2. That design is way too cheesy.
(あのデザインは滑稽すぎて安っぽい。)

3. The special effects in that movie were really cheesy.
(あの映画の特殊効果はオーバーで安っぽかった。)

4. The joke was so cheesy that no one laughed.
(そのネタは滑稽すぎて誰も笑っていなかった。)

5. The decoration on that cake was too cheesy to eat.
(そのケーキのデコレーションは安っぽすぎて食べる気がしない。)

②楽しい、愛らしい、またはノスタルジックなニュアンスを持つ例

1. That ballad is cheesy but it really speaks to me.
(そのバラードは古臭いけれど、なんだか心に響いた。)

2. It’s fun to dance cheesy sometimes.
(愉快にCheesyなダンスを踊ると、なんだか楽しい。)

3. That movie has a cheesy plot but it’s enjoyable to watch with family.
(あの映画は古くさいストーリーだけど、家族で見ると楽しい。)

4. His cheesy jokes always make me laugh.
(彼のダサいジョークはいつも笑わせてくれる。)

5. The music from that era is cheesy but it’s nostalgic to listen to.
(あの時代の音楽は古臭いけれど、懐かしくて聞いてしまう。)

なんとなくでも、2つの意味が分かってもらえただろうか。
こういう使い方をすることをとりあえず感覚的にでも分かると、使いやすくなるはずだ。

次に会話例を3つ紹介する。
どのような文脈やシチュエーションで、Cheesyを使うかの感覚を得るために、読んでもらうとよいと思う。

例1

A: What do you think of my new shirt? It has a lot of sequins and glitter.
(わたしの新しいシャツ、どう思う?スパンコールとラメがいっぱいついてるのよ。)
B: Uh, it’s a little too cheesy for me.
(うーん、ちょっと安っぽい感じがするわね。)
A: Really? I thought it looked cool.
(ほんと?かっこいいと思ったのになあ。)
B: Well, it’s definitely eye-catching. You’ll be the star of the show.
(まあ、目立つのは間違いないわね。きっと注目を浴びるわ。)

なんだかハリウッドの青春映画に出てくるワンシーンみたいな会話ですね。

例2

A: I’m thinking about making a music video for my new song.
(俺、新曲のミュージックビデオを作ろうと思ってるんだ。)
B: Oh, that’s cool. What’s the song about?
(おお、それはいいね。どんな曲なの?)
A: It’s a love ballad, and I was thinking of dressing up in a sparkly suit and singing in front of a green screen.
(恋愛のバラードなんだ。スパンコールを散りばめたスーツを着て、CGの中で歌うつもりなんだ。)
B: Wow, that sounds pretty cheesy. But hey, I’m sure it’ll be a hit on YouTube.
(おお、それはけっこうダサい感じがするなあ。でも、きっとYouTubeでヒットするよ。)

なんだかアメリカの大学生が寮で話してそうな内容の会話ですね。

例3

A: I’m taking salsa lessons this weekend. Do you want to join me?
(今週末にサルサのレッスンを受けるつもりなんだけど、一緒に来ない?)
B: I don’t know. I’m not much of a dancer.
(うーん、わたしあまりダンスが得意じゃないのよね。)
A: Come on, it’ll be fun! And who knows, we might even win the Cheesy Dance Contest.
(いいじゃん、楽しいよ!Cheesyダンスコンテストで優勝するかもしれないぜ。)
B: The Cheesy Dance Contest?
(Cheesyダンスコンテスト?)
A: Yeah, it’s a contest for the cheesiest dancers. It’s going to be amazing!
(そう、最もダサいダンサーを決めるコンテストだよ。すごい楽しいよ!)
B: Okay, I’m in. Let’s show them our moves.
(いいわ、参加するわよ。わたしたちの踊りを披露してやろうじゃない!)

なんだか陽キャなアメリカの男女が話してそうな内容の会話ですね。

いかがだろうか。
なかなか日本人同士では発生しないような会話だが、ネイティブがどんな風に会話をして、その中でどのようにCheesyを使っているのか、少しでもイメージを持ってもらえたらいいと思う。


Cheesyの意味が分かるラブストーリー

前のところではCheesyの言い回しや会話例を紹介した。
ただそれらを読んでも、結局のところ冒頭で紹介した”That’s Cheesy.”を言う場面が、いま一つ分からないと思う。
結論から言うと、Cheesyが当てはまる文脈や状況にはどこにでも使える。
ただ、その文脈や状況がなかなか掴みにくい。


そこで、今回はCheesyの2つの意味のうち、肯定的な使い方をする、②楽しい、愛らしい、またはノスタルジックなニュアンスを持つ意味の方で、どのような文脈や状況を指して使うのかを見ていく。

②の意味に当てはまる例として、よくあるのがCheesyな恋愛映画やCheesyなラブソング。
これらは作品に愛らしさやノスタルジックな雰囲気が漂っていることから、Cheesyな印象を持たれる。


具体的にどのようなものかを分かってもらうために、ラブストーリーを用意したので、読んでみてもらいたい。

田舎の小さな町に住む、甘いスイーツが自慢のパティシエのジェニファー。
彼女は恋愛に疎く、町に留まることを決め、毎日同じお店で同じスイーツを提供しています。

ある日、転勤族のトムが町にやってきます。
彼は彼女のスイーツに一目惚れし、ジェニファーもまたトムの優しい笑顔に惹かれていきます。
トムは毎日のようにお店に通い、ジェニファーに夢中になります。彼らは恋に落ち、幸せな日々を過ごします。

しかし、トムの転勤が決まり、二人は別れを迎えます。
ジェニファーは悲しみに暮れ、トムは彼女に「必ず戻ってくるから」と約束します。

数年後、トムは町に戻ってきます。
ジェニファーは彼を歓迎し、再び彼と一緒にいることができることを喜びます。しかし、彼女はトムがすでに結婚していることを知り、ショックを受けます。
トムは彼女に対して、彼女が作るスイーツが彼にとって特別であることを語ります。
ジェニファーは彼の優しさに感動し、彼と友情を深めます。

物語の最後、トムはジェニファーに手作りのケーキをプレゼントします。
彼女は喜びを隠せず、トムに感謝の言葉を贈ります。二人の恋愛は成就しませんでしたが、彼らはいつまでも特別な絆で結ばれているのです。

いかがだろうか。
これがCheesyなストーリーの具体例だ。
ほっこりした気分になったのは自分だけでなはいと思う笑


さて、このストーリーのどこら辺がCheesyかをこれから説明する。
まずはCheesyなストーリーとはどのようなストーリーか。
その特徴を深掘りする。

・恋愛要素が強い:Cheesyなストーリーには、定番の恋愛要素がふんだんに含まれている。
例えば、初めての出会い、恋に落ちる瞬間、お互いに想いを伝えるシーン、切ない別れ、再会、そして最後には幸せになる結末が待っているというような展開がある。

・オーバーな演出:Cheesyなストーリーには、オーバーな演出が多く含まれている。
例えば、雨の中でキスをする、背中合わせで座りながら夕陽を眺める、カップルでドレスを着たまま波乗りをするなど、現実的ではない演出が含まれている。

・キャラクターの決まり文句:Cheesyなストーリーには、キャラクターの決まり文句が多く含まれている。
例えば、「あなたがいないと私は生きていけない」、「あなたとならどんな困難も乗り越えられる」といったようなセリフが含まれる。

・ハッピーエンド:Cheesyなストーリーは、必ずハッピーエンドで終わる。主人公たちは、さまざまな困難を乗り越え、最後には幸せになる。

Cheesyなストーリーは、あえてオーバーであったり、現実離れした描写も多く含まれることにより、非日常を楽しめるストーリーとして愛されるのだ。


続いて、先のトムとジェニファーのストーリーで、どのような部分にCheesyな要素が含まれているかを説明する。

・定番の恋愛映画要素が盛り込まれていること:恋愛映画における定番の要素である、田舎町のパティシエと転勤族の出会いや別れ、再会といったロマンティックな場面が描写されている

・ストーリーが予想通りの展開をすること:ジェニファーとトムが出会って意気投合し、トムが転勤することになり、数年後に再会する展開は、恋愛映画の決まりごとのような予想通りの展開である

・感傷的な展開が多いこと:ジェニファーがトムに振られて悲しんだり、トムが再会した際に妻帯者であることが発覚し、ジェニファーがショックを受けたりするなど、感傷的な展開が多く含まれている

・普通の人には起こりえない展開があること:例えば、町に来たばかりのトムがジェニファーのお店に毎日通うことが普通ではなく、現実的ではない

・ロマンチックな展開が強調されること:トムがジェニファーのスイーツに夢中になったり、トムがジェニファーに手作りのケーキをプレゼントするシーンで物語が締めくくられるなど、ロマンチックな展開が強調されている

これらが、トムとジェニファーのストーリーに、Cheesyな要素を加えているのだ。

つまり、非日常的でベタベタな展開やセリフがあり、オーバーで感傷的な演出をする恋愛要素を含んでいるストーリーが、Cheesyなストーリーということになりそう。
いわゆるメロドラマですな。


Cheesyかそうでないかは、見る人の感じ方によっても変わるため主観的であることから、客観的に定義し切れるものではない。
あくまでCheesyなストーリーには上に書いたような特徴や要素があり、大体こんなものという理解を持っておく程度でいい。
いわゆる、Take it easyだ!

まとめ:Cheesyを使ってみよう

Cheesyを実際に使えるようにするためには、どうすればよいか?
英語でも日本語でも、会話は一瞬の瞬発力で相手への印象が変わることが多い。
特に日常会話やカジュアルなシーンではそうだ。
その一瞬の瞬発力を母国語でない英語で出すのは、なかなか大変。

そこでおすすめの方法がある。
それは同じ話を3回別の人にすること。
これはすでに引退した大物芸能人だった島田紳助が話していた、人の前でうまく話せるようになるためのアドバイスだ。

このアドバイスを活かしてCheesyについて、3回話してみよう。
そのためのネタを最後に紹介したい。
それは、先に紹介したラブストーリーのタイトルを話してみること。

これまで話してきた言い回しや会話例、ストーリーをいきなり話し始めると、突然こいつどうしたんや?と周りからたぶん思われる。
そこでラブストーリーのタイトルを話のネタとして、日本人、ネイティブの人にかかわらず、話を聞いてくれそうな人に話すのだ。

「最近ラブストーリーのタイトルを考えているブログを読んだんだよね」と。
こう言われると、ちょっと内容を知りたいと思うのではないだろうか。

先のトムとジェニファーのCheesyなラブストーリーのタイトルネタ一覧はこちら↓

タイトル一覧

1. Sweet Promise(甘い約束)
2. A Love Sweeter Than Cake(ケーキよりも甘い恋)
3. Baked with Love(愛をこめて焼き上げて)
4. A Sweet Return(甘い再会)
5. Forever in My Heart (and Stomach)(心と胃に永遠に)
6. Cupid’s Confections(キューピッドの甘い誘惑)
7. Sugar Coated Romance(砂糖でコーティングされたロマンス)
8. Love is Like a Box of Chocolates(愛はチョコレート箱のように)
9. Dessert Love Story(デザート恋物語)
10. A Sweet Second Chance(甘いセカンドチャンス)

なかなかのセンスだと思う。
これを日本人に話すと「ダサッ!」と一刀両断されるだろう。「だよねー」と言っておけばいい。
これをネイティブに話すと”That’s Cheesy.”と、半笑いか笑いが起こりながら言われるだろう。

そして、その時に君も笑いながら言うのだ。

“Yeah That’s Cheesy.”

これで距離が縮められるに違いない。

最後まで読んでくれてありがとう!


ではまた!